みずぴー日記

人間の再起動ボタンはハワイのビーチにある

2016年

1月

Tumblrを書くアプリを書いてた(💫Tumblotte 0.1.0 - みずぴー日記)。これを使って2016年は日記を書くぞ、と意気込んでいたけど、わりと無理だった。 タスクリストにも「日記を書く」というのが残り続けている。

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2月

ゆゆ式を無限に楽しみたかった話 〜 ゆゆ式 Advent Calendar 2014 20日目 〜 - non117's diaryを参考にNEW GAME!の各コマにアノテーションをつけた(NEW GAME! のコマ検索 - みずぴー日記)。

寒くてテンションが低く、ひたすら単純作業をしたい時期だった。

3月

手動でアノテーションつけるのがつらくなったので、TensorFlowを使って半自動化した(4コマ漫画の画像管理✨ - みずぴー日記)。

4月

NL名古屋SKKLisp辞書について話した(SKK-JISYO.lisp - みずぴー日記)。 この過程で他のSKK実装がどうなっているかも調べた(SKK辞書の闇への対応状況 - みずぴー日記)。

5月

GWに日光に遊びにいったので、🍓 橘ありす分類器 - みずぴー日記を作った。

iTerm2にAquaSKK対応のコードがはいった。長い戦いだった(iTerm2 + AquaSKK - みずぴー日記)。

6月

WWDCを日本から視聴してた。 ほぼすべてのセッションが中継されてたので、生活のリズムが破綻する以外は特に支障はなかった。

ICSE勉強会に参加するために論文リストを確認していたらおもしろい論文があったので読んだ (論文紹介: The Evolution of C Programming Practices: A Study of the Unix Operating System 1973–2015 - みずぴー日記)。

7月〜8月

ファミコンエミュレータを書いてた(ファミコン エミュレータ - みずぴー日記)。 スーパーマリオブラザーズのオープニング画面が表示できたときは感動だった。

9月

デレステ SKK辞書が製作されるのを応援していた。

10月

あまり活動できていない。

11月

MacBookProが届いたので寿司を流して遊んでたら、めっちゃRTされてびっくりした。 こんなに反響あるとは思ってなかった。

これでTouchBarの使い方が分かったので、LoveLiverにTouchBar対応を追加した(Support TouchBar by mzp · Pull Request #13 · mzp/LoveLiver · GitHub)。

12月

NGK2016Bでライブフォトの話をした(Love💕LivePhotos - みずぴー日記)。 同じ日に id:banjunアイマスハッカソンで別視点の話をしてて、宣伝効果が高そうだった。

Github contribution

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参加したイベント

その他

  • 沖縄の離島に遊びにいこうとしたら、風が強くて船便が欠航していた。
  • iPhoneの画面を2回割った。
  • 富山に旅行に行ったときに借りた宿がすごくよくて、Airbnbのすごさを感じた(きときと - みずぴー日記)。

🍣絵文字キーの実現

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要約

入力メソッドの拡張とキーボードのファームウェア変更により🍣キーを実現した。

ErgoDoxで実現できないキー

ErgoDox EZ等のキー配列を自由に変更できるキーボードがある。 ただし、通常のキーボードにないキーを作ることはできない。

例えば、絵文字を直接入力するキーを作ることはできない。

ファームウェアの制限

ErgoDox EZ等で利用できるファームウェアであるqmk_firmwareにはUnicodeサポート機能がある。しかし実現方法がOSごとに違うため、OSに依存した制限がある。

macOSではUnicode Hex Inputを利用しているが、Unicode Hex Inputは4桁のコードポイントしか受け付けない。そのため4桁を越えるU+1F363(🍣)を入力するキーは作れない。

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絵文字キーの実現

入力メソッドの拡張

4桁を越えるコードポイントを入力できるようAquaSKKを拡張した。(codepoint_inputブランチ)

CtrlOption を押しながらコードポイントを入力し、最後に u を入力することで、任意のコードポイントを入力できるようにした。 例えば、 🍣(U+1F363)を入力したい場合は、 CtrlOption を押しながら 1 F 3 6 3 U を押すと🍣が入力できる。

ErgoDoxでの入力

ErgoDox EZのファームウェアを変更し、拡張した入力方法を用いるマクロを作成する。 これにより絵文字キーを実現できる。

// M(1)とM(2)に絵文字を割り当てる
const macro_t *action_get_macro(keyrecord_t *record, uint8_t id, uint8_t opt)
{
      switch(id) {
        case 1:   
        if (record->event.pressed) {
          // 🍣(U+1F363)
          return MACRO(
              D(LALT), D(LCTL),
              T(1), T(F), T(3), T(6), T(3), T(U),
              U(LCTL), U(LALT),
              END );
        }
        break;
        case 2:
        if (record->event.pressed) {
          // 🍺(U+1F374)
          return MACRO(
              D(LALT), D(LCTL),
              T(1), T(F), T(3), T(7), T(A), T(U),
              U(LCTL), U(LALT),
              END );
        }
        break;
      }
    return MACRO_NONE;
};

別解1: サロゲートペア

サロゲートペア使えばAquaSKKの改造いらなかったな。

別解2: TouchBar

TouchBarには絵文字入力補助があって便利!

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🎄AquaSKK 4.4.5: 旧かな入力の対応・数値変換の不具合修正

いくつかのプルリクエストをもらったので、それらを取り込んだAquaSKK 4.4.5をリリースした。

ダウンロード

https://github.com/codefirst/aquaskk/releases/tag/4.4.5

変更内容

旧かな変換ルールの追加

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「ゐ」「ゑ」に対応するローマ字が、AquaSKKとL辞書でずれていてうまく変換できなかったため、L辞書のほうに統一した。(#71)

さらに設定画面から有効・無効を切り替えれるようにしたり、「くゎ」や「ぐゎ」を入力できるようにした。(#73)

不具合修正

いくつかの不具合を修正した。

  • 数値変換で「100000000えん」が「一億万円」になる問題を修正(#74)
  • カタカナ・半角カナモード時に送りありの変換ができない問題を修正(#72)

Love💕LivePhotos

NGK2016Bでライブフォトの話をしてきた。

資料

関連資料

原稿

自己紹介

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仕事ではMisocaというWebサービスを作っているが、これはスポンサーセッションではないので、まったく関係ない話をする。

具体的にはiPhoneの話をする。

ライブフォトの紹介

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最近のiPhoneにはライブフォトという機能が搭載されている。 普通に写真を撮ると、前後が動画として記録される。

ライブフォトはロック画面に設定することもできる。 そのため、「動くロック画面」が実現できる。

理想

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ので、こういうロック画面を作りたい。

問題点

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ライブフォトはiPhoneのカメラで撮影しないと作れない。

それでは困るので、任意の画像・動画からライブフォトを生成する方法を探さないといけない。

調査内容

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いろいろ調べた結果、movファイルとjpegファイルのメタデータに同じUUIDを書き込んで、Photosアプリに取り込めばライブフォトになることがわかった。

LoveLiver

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これをアプリにした。

アプリ名はライブフォトを愛するという意味でlove liverと名付けた。動画ファイルを取り込んで、指定した箇所をライブフォトに変換できる。

その後

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以上が一年前の話です。そして、そのあとの一年に起きたことを順番に話す。

題材

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iPhoneは縦長かつ高解像度のため、なかなか適した題材がない。

デレステ 縦MV

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奇跡的にデレステの縦MVバグ(?)が見つかる。 これは発見直後のまとめで、みんなが大喜びしているのが分かる。

大量のライブフォト

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これにより大量のかわいいライブフォトが生成できるようになった。

ちょいちょい寿司の画像がまざっているのは気にしないでほしい。

WWDC

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WWDCにはラボと呼ばれるAppleのエンジニアと一対一で会話する機会がある。

そこにLoveLiverのもう一人の開発者がいって、APIの有無を聞いた。ついでに生成されたライブフォトを見せて、coolと言ってもらった。

Tumblr

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長い間、ライブフォトの共有方法はなかったが、先日Tumblrが対応した。

タッチバー対応

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最近は、新型MacBookProを買ったので、タッチバー対応をしている。 どこをライブフォトにするかを選択できる。

まとめ

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きときと

ゆるゆりの舞台訪問のために富山に行った。

ゆるゆり舞台

ゆるゆりなちゅやちゅみの舞台をメインに回った。場所等は以下のサイトを参考にした。

砺波平野

なちゅやちゅみのラストシーンのキャンプ場。 スキー場の上に登らないと見えない風景なので、がんばって登った。

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らんぶる

序盤にでてきた喫茶店。 せっかくだし、ということであかりちゃんたちが座ってた席を選んだら、すぐ近くにポスターが貼ってあって良さがあった。

ついでに、豆とドリッパーを購入して、滞在期間中に飲むコーヒーも確保した。

その他

その他に高岡市内やココスに寄って、舞台訪問の実績を解除した。

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Netflixに加入しておくと舞台で該当のシーンをその場で確認できてよい、という知見を得た。

宿

直前まで予約をさぼっていたら、Jalanで予約できるホテルがすべて埋まっていた。 なので、始めてAirbnbを使ってみた。

そしたらなぜか5階建ての一軒家を貸しきることになって異常に豪華だった。

セミナールーム(?)でブルーレイが再生できたので、シンデレラガールズ 3rd LIVEのブルーレイをずっとみていた。

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寿司

せっかく富山に来たので寿司を食べた。 海老がやたらうまくてびっくりした。

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観光

高岡駅の近くに古い町並みが広がっていたので、普通に観光していた。 Wifi案内に大仏の絵が描いてあって徳が高そうだった🙏。

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その他

ハロウィンガチャをひく人がいたので、タイムラプスで撮影したらだいぶ楽しい感じになった。

AquaSKK 4.4.[2-4]: JetBrains対応

要約

AquaSKKレベルでJetBrains製品に対応するのをあきらめた。C-j/l/q/L/Qを使用可能にするために、Karabinerを利用するようにした。

ダウンロード

https://github.com/codefirst/aquaskk/releases/tag/4.4.4

使い方

Karabinerのprivate.xmlに以下のように書く。

<?xml version="1.0"?>
<root>
    <include path="/Library/Input Methods/AquaSKK.app/Contents/Resources/karabiner.xml" />
</root>

するとKarabinerの設定画面にJetBrains用の設定が表われるので、それを有効にする。

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さらにAquaSKKの互換性で com.jetbrains に対して「入力ソース同期」を有効にする。

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制約

無理矢理やっているため、いくつかの制約がある。

  • AquaSKK統合では動作しない
  • 入力モードを切り替えたときにポップアップはでない

変更内容

JetBrains製品ではC-j/l/q/L/Qが使えないため、なんらかの回避策が必要となる。

これまでAquaSKK側でいくつかの回避策を取っていたが、JetBrains側の挙動に強く依存しているため、たまに動かなくなったりする。 これまでも何度か対応をしている。

そういった対応もそろそろツラつらくなってきたので、より低レベルな部分で対応できるKarabinerを使うようにした。

そのため、AquaSKK側に以下のような変更を加えた。

  • JetBrains用の回避コードをはずした。
  • Karabiner側の入力ソース変更にAquaSKKが反応するようにした。

Sierra

KarabinerはまだSierraでは動かないが、JetBrains製品も動かないらしいので、これでいいと思っている。

ちなみにAquaSKK自体はSierraでも動く。

ファミコン エミュレータ

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エミュレータを作ってみたいなぁという漠然とした思いがずっとあったので、ファミコンエミュレータを書いている。スクリーンショットにあるような表示はできる。

ファミコンにした理由

エミュレータは作りたいが、よく知らない機械のエミュレータを作ってもつまらないので、多少は親しんだファミコンにした。

一番印象深いゲーム機はスーパーファミコンだが、スーパーがついてないほうが簡単かな、と思ってファミコンにした。

買ったもの

カートリッジからROMイメージを吸い出すために、吸い出し機をAmazonで購入した。

ゲーム自体は大須レトロゲームを取り扱ってる店に行って買った。1200円くらいした。

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進捗の様子

Hello world

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NES研究所にあるサンプル。

最初はこれを動かすのを目標にしていた。作ろうと思ってから、これを動かすまで2週間ほどかかっている。

ギコ猫

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ギコ猫でもわかるファミコンプログラミングにあるサンプルを一個づつ動かしていった。ギコ猫なつかしい。

スーパーマリオブラザーズ

一番最初にスーパーマリオブラザーズを動かしたときの様子。 空の色がおかしい。 f:id:mzp:20160904230658p:plain

だいたいの背景色が正しくなったが、一部おかしい。

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空の表示はできるようになった。

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Sprite 0の当り判定(ヒットフラグ)を実装したら、タイトルがでるようになった。

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VRAMの読み込みがおかしかったので修正した。

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スプライトの表示をちゃんとしたらマリオっぽいのが表示された。 が体がバラバラになっている。

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スプライトの反転処理を実装したら、体がくっついた。

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スプライトの背景処理をちゃんとした。

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他の画面もそこそこ動く。

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実装してないこと

実装してない部分を列挙すると以下のようになる。ゲームとして遊ぶのは無理だと思う。

  • mapper 0以外のカートリッジの対応
  • タイミング制御。普通に画面がチラつく。
  • サウンド

つらさ

うまく動作しないときの原因の特定が、本当に大変だった。

エミュレータは任意のプログラムを入力とするので、許容する入力が圧倒的に多い。さらに、その内容は機械語で書かれているので意図を理解するのが難しい。 だいたいは、以下のような手順でデバッグしていた。

  1. ディスアセンブルしたコードを読んでなんとなくの動きを把握する。
  2. そして、その通りに動いてるかどうかをメモリを監視しながら確認する。
  3. 変な動きをしてるところがあったら命令のログもとって重点的に動きを追っていく。

Rubyで書かれたNESエミュレータであるoptcarrotと動きを比較してみることも多かった。

現状

さぼっていた部分がだんだんと致命的になってきてウワーとなっている。

  • 上から順に1ラインづつ画面を更新していく、
  • CPUとPPUのタイミング動機

がっつり直さないといけないけど、どうしようかな…。

レポジトリ

https://github.com/mzp/famicom/

そろそろGo言語を勉強するか、という気分だったのでGo言語で書いている。深い意図はない。

参考にしたページ

その他

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