💫Tumblotte 0.1.0
💫Tumblrクライアントを作りはじめた - みずぴー日記 で書いたTumblrクライントをリリースした。
テキスト主体のブログを書きやすくすることを目指している。 そのためMarkdownのライブプレビュー機能などを実装しているが、Reblog機能などは実装していない。
機能
- Tumblrへの投稿・更新
- Markdownのライブプレビュー
- 既存の投稿記事の取得
- 投稿先のブログの切り替え
- 投稿した記事をWebブラウザで開く
前回から、基本的には変わっていない。エラー処理などをだいぶまともにした。
実装していない機能
自分があまり使わないので実装してない。必要になったら実装する。
- MacOS X以外のサポート
- Text以外の記事
ダウンロード
https://github.com/mzp/tumblotte/releases/tag/0.1.0
前回からの変更点
dmgの作成
インストールするときに使うdmgを作った。以下のような /Applications
へのコピーを促すような背景画像も作成した。
コード署名の追加
*.app
を作るときにコード署名をするようにした。
細かい修正
自分で使っていて気になった部分をいくつか修正した。
- 常にライブプレビューを行なうとレスポンスが悪いので、300ms以上キー入力がなかったときにプレビューを更新するようにした。(debounce)
- メインメニューの項目を整理した。
- ライセンスとしてMITライセンスを採用した。
⌨AquaSKK 4.3.4: US配列におけるAZIKの動作改善
US配列 + AZIKにおいて、x[
で 「
の入力を行なえるようにした。
ダウンロード
https://github.com/codefirst/aquaskk/releases/tag/4.3.4
変更内容
US配列 + AZIKでは [
がかなモードの切り替えに使われる。 そのため、[
に割り当てられている 「
の変換が行なえない。
ddskkでは x[
で 元の [
を代用できるようにして、この問題を解決していた。(参考: SKK Manual: AZIK)
AquaSKKでもこの方式を採用することにした。
余談
🎍新年
Copyright(C) 2014-2016 という部分を更新したので、新年を迎えた感じになった。
状態遷移機械
変換の動作は、専用の状態遷移機械記述ライブラリで定義されている。 このライブラリに関するドキュメントは Generic State Machine Library for C++ しか残っておらず、苦労した。
分かったことをメモしておく。
💫Tumblrクライアントを作りはじめた
記事の投稿に特化したTumblrクライアントを作りはじめた。
レポジトリ
https://github.com/mzp/tumblotte
動機
TumblrはリブログするだけのWebサービスでもなく、高機能なブログサービスでもあることに気がついた。
しかし、TumblrのWebUIは長文を書くのには向いていないので、Tumblrのクライアントを作りはじめた。
ElectronやReact.js等のJavaScriptまわりの技術にキャッチアップしたかった、という理由もある。
機能
- Tumblrへの投稿・更新
- Markdownのライブプレビュー
- 既存の投稿記事の取得
- 投稿先のブログの切り替え
- 投稿した記事をWebブラウザで開く
Kobitoを意識しながら作りはじめた。 が、インターネットが不自由な環境で作っていたので、思ったよりUIが似ていない。
名前の由来
どういう名前にするか相談したときに、Charlotteの一挙放送をしていたので、こうなった。
知見
- ElectronでOAuth認証をする方法は Electron. oAuth authentication with GitHubを参考にした。
- Tumblrに投稿にするにはtumblrを使っている。しかし、いくつか機能が不足していたので、自分でforkして拡張した。mzp/node-tumblr
- tumblrwksを使ったほうがよかったかもしれない。
- "electron boilerplate" で検索したら、5つくらいでてきてツラかった。 結局、boilerplateは使わずに自分で書いた。
画像で見る開発の流れ
開発開始直後(2015/12/30)
PureCSSのEmail layoutをざっくりあてた直後。まだ表示ができるだけで、投稿等はできない。
基本機能完成(2015/12/31)
UIの調整(2016/1/1)
FontAwesomeを使って、各ボタンにアイコンを割り当てていった。
ログイン機能(2016/1/2)
ここまでAccessTokenは固定だったので、ログイン機能をつけた。ログイン画面をどうするか迷ったあげく、結局ボタン1個だけを配置した。
投稿先ブログの切り替え(2016/1/3)
投稿先のブログを切り替えれるようにした。
代償
新年二日目にして、通信速度が制限された。
— mzp (@mzp) 2016, 1月 2
⚠️AquaSKK with iCloud
☁️AquaSKKのiCloud対応 - みずぴー日記の内容を整理した上で、パッケージを作成した。 自分で試すためのが主な目的なので、他の人が利用することはあまり想定していない。
Release iCloud対応(1) · codefirst/aquaskk · GitHub
注意点
- 今後、データの持ち方を変える可能性がある。 その際は、同期データがすべて消失する。
- ローカルのユーザ辞書が破壊される可能性がある。実際、開発中に二度ほど破壊した。
- その他、予期しない動作をするかもしれない。
何かあったらiCloud対応PRに書いてほしい。 対応できるかどうかは分からない。
リリースするまでに解決しなければいけない課題
ビルドに必要な証明書の管理
iCloudに接続するために、AquaSKKにひもづいた証明書が必要となった。 その証明書は、ローカルにしか存在していないので、以下のような問題が生じる。
- AquaSKKのビルドを他の人ができない。 そのためチーム開発が困難になる。
- TravisCI上でビルドを行なえない。
FlickSKKとの共有をどうするか
FlickSKKのビルドは@banjunが自分のIDで行なっているので、AquaSKKのiCloud領域にはアクセスできない。
辞書の形式はほぼ同一なので、なんとか共有できるようにした。個人アカウントの制約のようなものなので、起業したほうがいいかもしれない。
x86対応
iCloud対応のために用いているCloudKitがx86_64バイナリしかないため、x86に対応できない。
最近のOS Xもx86では動かないようだし、対応をやめてもいいと思っている。
前回からの変更内容
レコードIDの変更
前回は見出し語は重複しないものとして、見出し語をレコードIDとして用いていた。
しかし、以下のように見出し語が重複している場合もありえるので、見出し語をレコードIDとして用いるのをやめた。
;; okuri-ari entries. わるi /悪/ ;; okuri-nasi entries. わるi /悪/
同期用スレッドの統一
前回は、ローカルの辞書をiCloudに送信するスレッドと、iCloudから取得したデータをローカルの辞書にマージするスレッドを別々にしていた。
そのせいでコードが複雑化していたため、すべて1つのスレッドで行なうようにした。
コードの整理
今後メンテナンスすることを考えて、コードを整理した。
- コピペですませていた部分を共通化した。
- Objectvie-CとC++の部分を増やし、Objective-C++部分を減らした。
SKKのユーザ辞書、完全にぶっこわした感ある
— mzp (@mzp) 2015, 12月 26
キーボード二刀流を初めて三ヶ月弱が経過した
キーボード二刀流というのはこういうやつ。 肩凝りが改善するという話だったので初めてみて、三ヶ月弱が経過した。
要約
肩凝りは特に改善も悪化もしていない。
所感
- 初めて最初の3時間くらいは違和感があった。すぐ慣れる。
- たまに手をホームポジションに戻すのをミスったりする。
- 机がちょっとだけ狭くなった。
- トラックパッドをどこに置くのがいいかよくわからない。今は右手のすぐ下に置いている。
- 使えるキーボードが2倍になったので死蔵してたキーボードが減った。よい。
- 多少肩が楽になった気がする。
- オフィスでも二刀流にしてたら、「この会社にはモニタを2台使ってる人も、キーボードを2台使ってる人もいるの...。こわい...。」って言われた。
🏁 AquaSKK 4.3.3: MS Excel 2016対応
Office 2016のExcelでモード切り替え時にl/L/qが入力されないようにした by zalt50 · Pull Request #38 · codefirst/aquaskk · GitHubを取り込み、AquaSKK 4.3.3をリリースした。(thx to zalt50)。
ダウンロード
https://github.com/codefirst/aquaskk/releases/tag/4.3.3
変更内容
MS Excel 2016で、l/q/Lなどによる入力モードした場合、l/q/Lなどが入力されてしまう問題が修正された。詳細は#13を参照してほしい。
余談
ちなみにExcel 2011では問題なく動くらしい。動くことを確認した人が「骨董品での動作報告はちょっと…」ってdisられていたけど。
☁️AquaSKKのiCloud対応
パッケージを作って ☁️AquaSKK with iCloud - みずぴー日記 に置いた。
AquaSKKのユーザ辞書をiCloudで同期するようにした。 自分の使っているMacBookとiMacで辞書を共有できるようになった。
現状
cloudkitブランチに最新の内容がpushしてある。 いくつかのコーナーケースが残っているが、実用上の問題はないと思う。
もうちょっと完成度があがったら、ベータ版のインストーラとか作ると思う。
iCloudの使い方
iCloudを使う方法は4種類ある。 それぞれの特徴については[iOS 8] CloudKit を使ってみよう (1) 概要 | Developers.IOの冒頭に簡潔にまとまっている。 Appleの文書だとiCloud設計ガイド(PDF)がよい。
この4種類のどれを使うかはかなり悩んだが、今回はCloudKtiを使うことにした。
- Key-value Storage
- 1MBまでしか保存できないので、容量が不足している。
- iCloud document storage
- ファイルベースを意識することになるので、単語登録したときの競合解決を実装するのが大変そう。
- Core Data storage
- 現時点でCore Dataを用いていないので、あまり利点がなさそう。
- CloudKit
- iCloud上に構築されたKVSとして扱えるので、辞書データをそのまま格納できそう。 また、CloudKit dashboardで登録されたデータを確認できるので、開発が楽そう。
保存領域
CloudKitにはどのユーザでもアクセスできるpublic領域と、そのユーザしかアクセスできないprivate領域がある。 public領域の容量はアプリによって決まり、private領域の容量はユーザのアカウントによって決まる。(参考: Designing for CloudKit)
AquaSKKの辞書はprivate領域に格納するようにしたので、他のアカウントから辞書データにアクセスすることはできない。また辞書データはユーザのiCloud driveに保存される。
主な構造
SKKのエンジンが直接iCloudと通信するのを避け、中間にユーザ辞書を挟む方式を採用した。
- SKKのエンジンは、これまで通りユーザ辞書に対して単語の検索・登録を行なう。
- 同期するためのクラスがユーザ辞書を読み込み、更新分をiCloudに送信する。
- 定期的にiCloudの更新を確認し、更新があった場合はユーザ辞書に単語を追加する。
単語を検索するたびにiCloudと通信する方法も検討したが、ネットワーク通信ができない環境での利用を想定して断念した。
単語の削除
基本的に、iCloudから取得した単語をローカルの辞書にマージすることで、辞書の同期を実現している。 ただし、それだけでは、辞書から単語を削除しても簡単に復活してしまう。
そこで、「ユーザ操作によって削除された単語」は別枠で管理するようにし、ここに登録された単語は同期のタイミングでユーザ辞書から消すようにした。
同期状態の表示
同期状態を通知するために通知センターを利用している。
Dropboxのようにメニューバーに出しているアイコンで通知したかったが、InputMethodのアイコンを動的に変化させることができなったため断念した。
通知センターに用いられるアイコンはシステムにキャッシュされるらしく、AppIconを更新しても反映されなかった。 バージョンやビルド番号を更新すれば反映された。
設定画面
設定画面からiCloud同期の有効・無効化を切り替えれる。 無効にした場合はこれまでと同様の動作をする。
その他の知見
- CloudKitの使い方はccabanero/ios-cloudkit-snippets · GitHubがシンプルにまとまってて、よかった。
- ただし、CloudKitからは一度に100件しかレコードを取得できないので、ページングが必要になることは書いてないので、注意が必要。
- まさしブログ: CloudKitでページング読み込みを参考にした。
- テストにはL辞書にない単語を使う必要があったので、ゆるゆりの登場人物名を使っていた。 特に、同じ読みの単語がない「歳納」と、同じ読みの単語がある「赤座」の2つが便利だった。
- AquaSKKのエンジン部はC++、CloudKitを利用する箇所はObjectvie-Cなので、Objective-C++を使うことになった。 いわゆる「文字列」に対応する型が、
const char[]
、std::string
、NSString*
の3種類登場してつらかった。